先月から、部署の予算策定業務を進めて参りました。コロナ禍と入学定員の厳格化で今後入学者が1.0倍の受け入れで推移するとなると、収入が大方確定してしまい、人件費と経費を削減しなければ健全な財務状況にならないということで役員から今後3年間は毎年、5%の経費削減した数字で予算化することになる旨、説明がありました。

私の所属する部署は億単位の事業規模のため、5%の削減は千万円単位での削減を意味します。これが3年間続き、期末決算で数字が芳しくなければ、4年目、5年目で人件費(我々の給与削減)を削減する計画に移行します。

厳しい予算編成ながら、次年度はコロナ禍を考慮し、対面型の広報活動を大幅に削減する予定です。在校生に入試業務やオープンキャンパスなどをこれまで、協力してもらいましたが、新型コロナウイルス感染のリスクを踏まえ、外部委託とオンライン化に軸を移し、歴史的な事業転換がなされようとしています。

端的に言えば、新型コロナウイルスの影響で、基幹業務の多くが取り止めになったり、外部委託になり、働き方の転換点も迎えています。外訪活動専従の複数の有期雇用の職員たちの雇用は今年度一杯で打ち切りとなりました。広報の費用対効果がはっきりしない永遠の課題から抜け出さずにいる中で、事業内応の変換に伴い人件費にメスを入れることはある意味、当然の成り行きでこれを否定する気はありません。むしろ、僕は予算編成にあたり、業務とヒトの問題の矛盾点が無いよう、意見を述べてきました。結果として、部署の仕事の中で、無くなる仕事と生き残る仕事がようやく明確になった感があり、専任職員であっても、別の業務へ担当替えも出てきます。もう少し言うなら、配置転換もあり得ると言うことです。

そんな最中に、大学共通テストの元締めたる大学入試センターから一本の電話がありました。重度の障害者の受け入れについて、打診があり、1件は受け入れ不可で回答したところ、受け入れる方の重度の障害者を別の大学に回したいので、不可とした受験生を逆に受け入れて欲しいと言う依頼でした。受け入れるなら、どちらでも良いだろうと言うような対応に、猛烈に抗議しました。大学には、固有の施設、教員数、今期はソーシャルディスタンスの対応など先方には見えないリスクも孕んでいます。そのことを一つ一つ説明し、ご理解いただきましたが、所詮、障害者をモノのように扱う姿勢にしか見えず、僕は自身が障害者であることを抜きにしても納得し難いものがありました。先方の捨て台詞は、「オタクで重度の障害者を別室で受け入れて貰うことになるが、今後未確定の障害者の受け入れも続けて依頼することになるので、これについて拒否と言う選択肢はない」と言ったニュアンスで電話を切られました。

彼らも仕事とは言え、後出しジャンケンのような屁理屈を言わなければもう少しコミュニケーションも取れたのにと思うと残念で仕方ありません。

今月も小さい入試が続きます。連休が欲しいですね。

GO TO トラベルもイートも利用できずに終わりそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です