松葉杖での通勤は困難を極めます。
体力を著しく消耗します。
雨の日などは、傘をさせず、おまけに松葉杖も滑り、二次災害の危険さえあります。
究極は患部の足のみならず、両手が松葉杖で塞がれ自由に動かせないことです。
先日、電車の中で若い女性が席を譲って下さりました。
リュックが座る際に邪魔になるのですが、その時、持ちましょうかと一声いただきました。
僕は、家族でお店に行く時は、車椅子を借りますが、そこでも親切にしていただくことが多々あります。
日本の若者はとか小言を言う方もいますが、まだまだいい意味での武士道精神のようなものは健在です。
今日も病院でこんなことがありました。
転院前の病院で使用していた松葉杖を返却し、診察している病院の松葉杖に切り替えることにしました。
労災の申請書も転院前の病院に提出することでお金の精算もしようと考えたからです。
僕一人で、2人分の松葉杖を持つことは出来ないので、家内にメールしましたが、通話中で繋がらりませんでした。
見兼ねた、看護師の若い女性が会計の窓口まで一緒に運びますと言ってくれ、かつ会計の窓口が混んでいると判断すると、職権を利用して、横からねじ込んでくれました。
何もない健常の時には、殺伐と感じたこともあった種々社会生活において、こうやって不自由さを抱え、日常社会に飛び込むと、こうまで親切さを体感できることにある種、カルチャーショックを受けました。
でもね、ハンディキャップを背負った人は、時代と社会を映す鏡であると言えます。
こうした人たちを同期化して住みやすい社会になれる手前まで、日本は来ていると期待を込めて言いたいです。
あるがままに、でも精一杯毎日頑張ろう!