やっと、休日が巡って来ました。先月は残業が80時間弱で土日関係なく老体に鞭を打ってコロナ対策を施した入試の準備から実施を、そして会議、予算編成、入試手当の算定基準作りと毎日余裕なく過ごして参りました。こう考えると、学校という職場は教職員の役割は違うけれども、ブラック企業的な体質は否めないと改めて思いました。

コロナ対策として、パーテーション、サージカルマスク、手袋、パーテーション、非接触型体温計、看護師の配置など、書ききれないほどのモノを用意し、入試本番に臨みました。幸い、入試当日の体調不良者は発生しませんでしたが、大学院入試、総合型選抜(旧AO入試)では、追試験対象者が発生しました。この後の一般入試のことを考えると、どうなるのかと今から気が重くなります。

国公立私立大学のすべてに言えることですが、特徴的な年3回目のボーナスとも言える入試手当の存在があります。その名の通り、入試を実施すると、作問、監督、採点など入試独特の業務が生じるわけですが、それらについて教職員に手当が支給されます。教員が当然ながら圧倒的に高額支給されるわけですが、今回はコロナ禍で文科省から原則として年明けの一般入試について追試験の実施を促されておりますが、問題を新たに作成する必要が発生することから、手当が増えることが今から現実的になっております。その金額を予め想定しておくことは、法人本部でも経営上必要なため、急遽基準作りを進めて参りました。入試手当が本当に必要なのかという議論はここでは割愛しますが、個人的にはどうかなと、考えます。

そして、もう一つこの時期に発生するのが、予算編成に関わることです。対面型の広報活動が無くなった現在、旅費交通費や広告宣伝費の考え方も従来のものとは変わってきており、次年度予算編成では当然減額項目となります。対面にこだわる抵抗勢力?もいますが、元に戻る理屈付けは、難しいものがあるのではないかと思います。結局、彼らは、在学生と接点を持ちコミュニケーションを取りたいとか、ノルマのない営業行為(直行直帰して遊びたい)をしたいなど、学校のゆるい部分を逆手に取っている節があります。マスコミ業界でもないのに、広告代理店と付き合う内に、楽しい企画を打ち出すことが自分の仕事と勘違いして、自分はクリエイターと錯覚している輩もいます。他部署に異動したら、苦労するのは間違いないわけです。

ともあれ、今のところ各種入試を実施したところ、コロナ禍で対面での広報活動もせぬまま入試に突入しましたが、今のところ志願者も減らず推移しておりますので、今年度は何とか一定数の志願者は期待できるのではと考えます。オープンキャンパスの中止は本来、直接的に旧AO入試に影響が出てきますし、大学見学も中止となり、仕込みゼロの状況の中で、今季は地力をどこまで生かせるのか、僕個人としては例年以上に志願者動向について興味関心が高まります。

予算がない、経営資源がないと嘆いているのではなく、無い中で何ができるのかを知恵絞るのが全国の大学に求められていると感じました。できない、ないを理由にせず、足を止めることなく考えながら進めることに意義があり、それが結果としてイノベーションを生むのかも知れません。

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