お金の話しをさせていただいたついでに人生の中で一番の高額な買い物として位置付けられているマイホームの購入について、職場の後輩の購入願望も聞いた手前、少し考察したいと思います。
家は、まず買うべきなのでしょうか、それとも借りる方がお得なのでしょうか。
戸建てとマンションはどちらが良いのでしょうか。
金利は、固定金利か変動金利のどちらが良いのでしょうか。
いずれも、正解はないというのが答えになるのではないかというのが、僕の回答です。現状の社会情勢を考えますと、僕ならば定年前後にキャッシュで夫婦だけが暮らせる小さな中古物件を買います。それまでは、貯蓄や運用でお金を回しながら、子供の教育費にお金を投下するようになるのではないかと想像します。日本は少子高齢化が進み、土地は今後、空き地が増え、駅近以外の物件は中々、売却も難しくなるのではないかと考えますと、都市と過疎化の二極化になる結論が見え隠れしますが、今般のコロナ禍でのリモートワークで、少し様相が変わりつつあるのかも知れません。リモートワークでは、住居地も拘らないけれども、但し、仕事をするスペースはちゃんと確保したいとなりますと、通勤がほぼなくなると購入価格が比較的安い郊外や地方に家を構えることも有効となりますね。田舎に住むと車社会が一般的ですが、都市部に住むと駅近になると交通網が発達し、車の維持すら不要となり、余計なお金もかかりません。また、住む地形も、山の上や坂の上ですと、歳が行きますと、行き帰りの往復だけでもストレスになり、家から出たくなくなる悪循環も考えられます。でも、どこまでも平坦な土地は見える風景は平凡ですし、周りに高い建物がなければ、夏場は暑くて仕方ないですね。
転職が当たり前の時代になるように、住まいも年代ごとに変えていくことが必要な人生100年時代になると考えると、賃貸で回していく選択も勿論有りだと思います。そう言えば、東京に本社を持つ、住宅メーカーの東急ホームズのミルクリークブランドが撤退となり、注文建築のニーズも減ってきている状況のためとする理由も、頷けますが、一方でああいう洋館チックな家を建てたいと思っていたユーザーもいたのではないでしょうか。でも、一番大切なことは、経済的な見極めもそうですが、行政の良い街に住むことが結果的に良い人生をサポートしてくれるのではないかと考えます。例えば、日本の経済の中心地と言えば、東京ですが、それを更に絞っていくと、丸の内になると思います。丸の内があるのは皇居のある千代田区で、ここは住まいを構える人が少なく夜間人口が少ないので、引っ越し代も区が補助してくれたり、何より子供の医療費が高校卒業する18歳まで免除という、全国的にも珍しい制度があります。中学校卒業まで、医療費が掛からないのは全国でも増えていますが、これでさえとてもありがたい制度だと思います。その他にも、住民税を取得する際び発生する手数料も市区町村により異なります。障がい者の支援制度も異なります。そうは言っても、千代田区で庭付きのゆったりとした戸建てが建てられるかというと、土地の広さや金額の問題もあり、現実的ではありませんので、この行政の視点だけでは正直、難しいところもあります。そうなんです、住まい選びに100点満点はないことを理解しましょう。マイホームって夢のあるお話しですので、購入をすることを前提にお話しを続けていきたいと思います。引き続き、お付き合いください。