通勤途上において、雨で改札口付近の床が濡れており、電車の到着のアナウンスが聞こえ思わず小走りになり、ステっと転んでしました。捻挫の痛さとも違い、グギッといった感もありましたが、様子を見つつ、その日は職場に向かいました。

ところが、現実は痛くて歩けず、マスクも冷や汗でビショビショに濡れていました。何とか到着し、保健室で診てもらったところ、腫れも内出血もないということで湿布を巻いて、仕事に臨みましたが、痛みは増すばかりで、これはただ事ではないなと思いました。

たまたま、翌日が難病治療で耳鼻科に通うこともあり、その病院が総合病院であったこともあり、しっかり診てもらおうと思いました。レントゲンとCT検査の結果、骨が一本折れ、1ミリズレて骨がくっつくかも知れないので、10年後の変形性関節症の痛みも予測されることから、手術を勧められました。

僕は、これまで医療ミスで大腿骨頭壊死症になったり、同じく難病指定の好酸球性副鼻腔炎で蓄膿の手術を2回やり、鼻茸が出てくると、対処療法的に手術を勧められる医師の姿勢に常々疑問を持っていました。股関節も手術せず、今回松葉杖をついて解ったのは、片足でケンケンが出来たことです。普通、こういう症状ならは痛くて出来ません。これらの経緯を医師に話し、僕は手術に伴う麻酔からメスを安易に入れることに、希望しない旨、伝えました。

結局、医師と僕との間で話し合いを重ねましたが、同意は得られず、転院することになりました。そうそう、全身麻酔も嫌なんですが、実は医師からは手術の同意書にサインしろ、明日、手術だと言われ、完全に個人の尊厳を無視した医療行為だなと感じ、結局はサインをしませんでした。

通勤途上なので労災の申請を病院が勧め、職場の人事に聞いたところ稟議に時間がかかるとの話しがあり、そのことを病院に伝えると、預かり金という名目で現金を用意して欲しいと言われました。今後、リハビリが大切なので程よく近所の病院に転院を勧められ、転院先の病院に確認したところ、労災の申請書が提出出来なければ、一旦、現金で全額支払って貰うことになると言われました。

アメリカは貧困国家で日本のような国民皆保険ではないので、3割負担とかではないため、そもそも医療費が払えず、病院に行かない、行けないために中高年でさえ、軍隊に志願して見返りに医療費が免除されるような仕組みを享受すると伺っていますが、僕も同じようなもので、日本ではまだまだ現金が必要で、現金がなければ病院も行けないと感じました。

骨折して、お金のない惨めさ、一人で着替えられない惨めさ、世の中の施設は、障がい者にとって本当に使い勝手の良い導線づくりがされていないため、手間暇かかる苛立ちと惨めさをジワジワと感じました。

今度、松葉杖をついて、高校で授業をするので、そのあたりもお話ししてこようと思います。

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